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さすがに無理やろ
第3章 峰不二子の攻撃

あー……

悪酔いや…



ふらふらと家まで帰り
部屋に入ると電気もつけずに
俺はできるだけ急いで
服を脱ぎ捨てた

こんな酔い方したん
久しぶりやな…

そんで俺は
パンイチで布団に潜り込んだ

布団の中には
誰もおらへん

そんなんわかってるけど
目を閉じたまま
俺は
布団の中を弄っていた

友里子…

えっちしよや…

ごめんな
嫌やったら
せんでもええで

せんでもええけど

一緒に寝よ…



ごめんな

いっつも仕事ばっかりで
ほったらかしで…


せやけどな



好きやってん

ほんまに



ここに引っ越す時
俺は
友里子のことを思い出すものを
ほとんど処分した

けど
それでも
思い出す時はもちろんある

たまにあるんや

妙に寂しい時が…。

今日がその日なんやろな

あー…
酔うてるのに
寝られへん

なんで寝られへんねん

だいたい
あの店行ったから
こんなに酔うてしもて…

ていうか
あの店いうわけやのうて
青山さんに会うたからや

せやけど
びっくりしたな
まさか青山さんに会うとは…

青山さん
あれからまっすぐ帰ったんやろか

あの店で飲んでたいうことは
あの辺に住んでるんやろうか…

青山さん
独身なんやろか


青山さん
眼鏡忘れてたけど
コンタクトでも
入れてたんやろか…


青山さん

髪おろしてんの


似合うてたなぁ…



青山さん


ひとりやったなぁ…





青山さん…



なんで
笑わへんのやろ…




青山さん…








色白いなぁ……


……

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