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さすがに無理やろ
第15章 甘く…切なく
「あ、せや」

「ん?」

「水本さんどないしてる?
安藤からは
元気に会社来てるいうて連絡あったけど」

「あ、うん
会社、来てるみたい。
でも…」

「ん?」

ユリは
ちょっと顔を曇らせた

「あんまり元気ないの」

「そう…なんか?」

「うん…
前の明るい水本さんとは
ちょっと違う感じ」

「そぉか…
出張終わったら
声かけてみるわ」

「うん」

「さ、そろそろ行こか」

「あ…うん」

行き先は新大阪
ユリの返事が重いのも仕方ない
俺かて
ほんまはそんなこと
言いたないねんけど

「そんな顔すんなって。
今週末には
帰れるかも知れへんし
最悪再来週には帰るし」

「…うん…あ、だ、大丈夫。
ごめんなさい
新飼さんも疲れてるのに。
8時に乗らないと」

また…悪い癖やな
帰りたくないと甘えてくれんのが
嬉しいのに
ユリは強がって
そんなことを言う

「ユリ」

「ん?」

「強がらんでええ」

「え…」

「会社でも我慢。
俺の前でも我慢。
そんなことしてたら壊れてまう。
俺は甘えられる方が
嬉しいやから」

「…新飼さん…」

「早う帰りたいか?
さっさと俺とバイバイしたい?」

するとユリは
ギュッと口をつむり
泣きそうな顔で
首を横に振った

「よかった。
ほな…新大阪まで
ゆっくり行こか」

「…うん」
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