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さすがに無理やろ
第16章 きっかけ
というわけで
俺達四人は
その翌日
村瀬の個室に集合することになった

もちろん
電話を切ったあとは
ユリを横にはさせんまま
イチャイチャしたわけで

それを思い出すと
若干まだ
頬が緩むねんけど

翌日俺達は
約束の時間よりも早めに
村瀬へと向かった

「大丈夫か?」

「あ、うん。
水本さんと二人きりよりは
いいかも。
何を話せばいいのか
分からないから」

「せやな…
あ、来たで」

「すみません
遅くなりました」

安藤と水本さんは
時間通りに現れ
俺達二人の前に座った

「時間通りやで。
こんばんは水本さん。
今日も安藤と仲良さそうやなぁ」

ちょっと緊張してる様子の
水本さんが気になって
早速俺は声をかけた

すると

さっき座ったばっかりやのに
水本さんは
いきなり席を立ち
俺達に頭を下げた

「あ、あの
青山さん
私…すみませんでした」

「えっ?」

「な、どないしたんや
水本さん
そんなんええって
ちょっ、安藤
水本さん座らせたらんか」

慌ててそう言うと
安藤は水本さんの腕を握り
そして水本さんが
ゆっくりと腰を下ろすと
安藤も軽く頭を下げた
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