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さすがに無理やろ
第4章 惹かれる理由
誰も乗っていなければ
二人きりになれてラッキー
せやのになぜか
二人きりになるのも
正直気まずい
けど
もし誰か乗ってて
エレベーター降りる時
「お疲れ様でした」
いう一言で別れてしまうのも
…嫌やねん
てか待てよ
なんで俺
そんなに青山さんと一緒におりたいねん
そもそも狙ってたんは水本さんやし
ひとりでエロい妄想してたんも水本さんや
更に更に
青山さんと峰不二子は
似ても似つかん真逆のタイプ
あっ、来た…
エレベーターが到着したことをランプが知らせ
静かにドアが開くと
俺は無意識にゴクリと喉仏を上下させた
…そうきたか…
到着したのは
無人のエレベーター
望んでたような
望んで無かったような…
複雑な気持ちのまま
というか
気持ちの整理ができてないまま
俺は
エレベーターに先に乗り込み
青山さんをエスコートしてドアを閉めた
緊張する…
なんでか
無茶苦茶緊張してる!!
けどこのままやったらアカン
ようわからんけど
俺は
このまま帰りたないねん!