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さすがに無理やろ
第4章 惹かれる理由
せやけど
何を話せばええんやろ

月谷駅近くの居酒屋で
青山さんを見かけたことか?

いや、そんなん言うたら
警戒されるかもしれへん

そもそも今やって
青山さんは
俺からかなり距離をとって立ってるし
さっきからずーっと黙ってるし…

と、珍しく気後れしていると
背後から
青山さんの声が聞こえた

「新飼さんも
よく残業されてますよね」

不意打ちとはこのことや

沈黙が耐えられなかったのか
なんと
話しかけたのは
俺じゃなく青山さん

気い使わせてしもたな…

そう思いながら
俺は少し振り向き
青山さんに視線を合わせて返事をした

「そうなんですよ。
ここの部長は人使い荒くてな」

青山さんに笑顔はない
せやけど
俺の言葉に何か返事をしようと
微かに唇が動いた
でもその時
タイミング悪いことに
エレベーターは一階に到着してしまった

くそ…マジか…

「あっ…どうぞ」

青山さんは
微かに動いた唇を硬く閉じると
俺に軽く会釈をながら
エレベーターを降りた

けど大丈夫や
駅までは一緒に歩けるはず

そう思ったのも束の間
青山さんは
ビルの隣にあるコンビニを指差し
俺に軽く頭を下げた

「私、ここへ寄りますのでここで。
お疲れ様でした」

えっ、ほんまに?
これでゲームオーバーとかマジで嫌や
けどさすがに『俺も』とは言えへんし
『待ってるで』とも言われへん

せやから言うてもうたんや

「あ、あぁ、ほな…お疲れ様」

…って。

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