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さすがに無理やろ
第4章 惹かれる理由
その思いが通じたのか
店員は俺の隣におしぼりを置き
そして青山さんに
「いらっしゃいませ」ではなく
「こんばんは」と微笑みかけた

すると青山さんは観念したのか
少々遠慮がちに腰を下ろした

よっしゃ
もう遠慮せえへんで

青山さんのことを
なんでこんなに気になるんか
相変わらず分からへんけど
俺のやる気スイッチは
完全ON状態

「何、飲みますか?」

「……」

青山さんは品書きを見ながら
ちょっと迷ってるみたいや
おそらく
アルコールを飲むかどうか迷ってるんやろう

「せっかくやから
お酒、飲みましょ。
あ、もしかしてアルコールダメなタイプですか?」

「いえ…そういうわけじゃ…」

すると
その会話を聞いていた店員が
青山さんに話しかけた

「とりあえずビールにしますか?」

おそらく青山さんは
ここの常連さんなんやろう
店員の方からビールを促され

「じゃあ…ビールで」

と、小さな声で返事をした

珍しいな…
会社では凛としてて
もじもじ喋る印象は無い
せやけど
ここで見る青山さんは
口ごもったり小声やったり…
あの妙に丁寧すぎる敬語も使うてない

そんな青山さん
なんかえーなぁ…
無茶苦茶ええやんけ

そう思いながら
チラリと青山さんを覗き見ると

「お待たせしました」

絶妙なタイミングで店員が現れ
俺の二杯目のビールと
青山さんのビールが
同時にカウンターに置かれた

「ほな、乾杯」

遠慮無しに
軽くグラスを合わせると
青山さんは小さく頷き
そして
ちょーっとだけビールを飲むと
泡を気にしてか
ポケットから出したハンカチで
口元を押さえた

なんや

可愛らしいなぁ…
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