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さすがに無理やろ
第4章 惹かれる理由

「ありがとうございます。
でも、理由が分からないままでは」

「青山さん」

「はい」

「失礼なことなんてなんもないで?
どないしたんや…」

青山さんの表情は妙に真剣で
俺は思わず
本当のことを言いそうになった

『青山さんのこと
気になるねん』…と

せやけど
そんなこと言うたら
もっとおかしなことになりそうで
俺は当たり障りのない回答をすることにした

「青山さんとココで偶然会うてな
お互い一人やったし
さっきエレベーターでも一緒やったし
なんかノリで
『隣どうぞ!』言うたんや。
青山さんと話してみたかったし。
せやから…あれや
青山さんの眼鏡とおんなじで
深い意味はないんや」

「そう…ですか」

青山さんは
納得したような
納得してないような
微妙な返事をすると
店の奥に視線を送った

多分…
多分やけど
さっきの友達探してるんちゃうやろか

俺は
そんな青山さんの視線を遮るように
青山さんの名前を呼んだ

「青山さん」

「あ、はい」

「俺が誘うたん迷惑やった?」

「え?、あ、いえ」

『迷惑?』という言葉に
青山さんは明らかに動揺した

案外素直な人やなぁ(笑)

迷惑やないにしても
歓迎してないいうこと
俺にバレバレやで

「あーっ、もしかして
青山さん結婚してるとか?
恋人がおって
男と二人で飲んだりしたらあかんとか?」

「い、いえ違います。
そうじゃなくて」

「あーそしたらもしかして
俺、やってもうた?」

「え?」

「やってもうてる?」

「な、何をですか?」

ちょっと焦る青山さんは新鮮で
俺はいつの間にか
笑顔になってる自分に気づいた

「いや、ほんまそーゆーとこ
あかんねん。
勉強不足いうか
線引きが分からへんいうか
なんや?
これなんになる?
セクハラ?パワハラか?
何ハラ?」

そう言いながら
目を丸くする青山さんに
視線を合わせると
突然、青山さんの携帯が震え始めた

マナーモードや

「あっ、すみません」

あー…

せっかく楽しかったのにな

青山さんは
その携帯を手に店を出てしまい
そして戻ってくるやいなや
急用ができたからと
俺を残したまま
帰ってしもうたんや…

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