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さすがに無理やろ
第5章 避けられても

その瞬間
ざわついてた会議室が
ちょっと静かになった気がした

そして
青山さんの冷静な声

「いえ、結構です」

その言葉で
一層会議室に妙な空気が流れた気がしたけど
そんなことは気にせず
俺は食い下がった

「お礼やから。
販売機のコーヒーやけどな」

すると青山さんは
目だけでチラリと
周囲の人を観察すると
「わかりました」と呟き
俺より先に会議室を出てしまった

多分
注目されてんのが
嫌やったんやろう

早くここから居なくなりたい

青山さんから
そんなオーラを感じた

青山さんに
コーヒーおごることが
そんなに珍しいことなんか?
俺は
その会議室の空気に
舌打ちしたい気分をグッと抑えながら
青山さんを追った

「青山さん」

「……」

廊下に出ると
青山さんは俺を待たずに
休憩所に向かって歩いてて
返事してくれへん

まずい
怒らせたかも

俺は焦って
小走りで青山さんに追いつくと
「なんや…迷惑やった?」
と声をかけてみた

「あの」

「ん?」

「困ります」

「せやな、すまん。
けどとりあえず…座って」

ちょうど休憩所に到着し
俺は青山さんに
椅子を引いて座るよう促した

「では今後は…」

青山さんは
椅子に座りながら
おそらくこう言いかけた
『今後はもう誘わないで下さい』と

せやから俺は
それを言わせまいと言葉を重ねた

「困ったならすまん。
すまんけどなんで?」

「え?」

「なんで困んねん。
あーその前に
コーヒーでええ?
それとも紅茶とかがええ?」

「……」

「はぁー…
なんやこれもセクハラか?」

答えてくれへん青山さんの前に腰を下ろし
俺は青山さんを見つめた

「あんな
俺は普通にしてるだけやねん。
社外の女の子にも
社内の女の子にも
おんなじにしてんねん。
それをセクハラや言われたら
もうどうしようもない」

「違います」

「ん?」

「色々言われたくないんです。
だから…
会話はお仕事の話だけにしてください」

「色々って
誰が言うねん」

「……」

青山さんは
少し俯いたまま口を閉ざした

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