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さすがに無理やろ
第7章 揺れる青山さん

「待たせてごめんな?」

「あ、いえ
私も来たところです」

せやな
知ってんで
さっき見てたから

「注文した?」

「まだです」

「何にする?
俺はコーヒー」

「じゃあ、私も」

青山さんは
相変わらず
ほぼ化粧してない感じやったけど
今日は
唇が艶っとしてる気がした

せやけど
なんでまた
眼鏡かけたんやろ…

「あの、新飼さんこれ
本当にありがとうございました」

「あ、あーせやったな。
青山さんと待ち合わせしてんので
頭いっぱいで
スーツのこと忘れてたわ」

俺は
青山さんのこと気に入ってる
そのことを
一切隠すつもりはないねん
青山さんは
戸惑うかも知れへんけど

案の定
青山さんは
どうすればええんか分からんような顔をしながら
俺に紙袋を渡した

「なんやクリーニング出してくれたんか?」

紙袋の中には
クリーニングのビニールに包まれた
俺の上着が入っていた

「はい。
お返しするのに時間があったので」

「かまへんのに…
かえってごめんな?」

「あ、いえ、全然そんな」

「なぁ青山さん」

「はい」

「昼飯
何食べた?」

「え?」

「今日の昼」

「あ、あの…お蕎麦を」

「ええなぁ!
ほな夜は…イタリアンとかええよな。
あーいや
それやと麺被りか。
そしたら…
あ、せや青山さん
嫌いな食べ物ある?」

「あ、あの…」

さすがにキョトンとしてんな

そりゃそうや
前に飯誘うたけど
やんわり断られたんやもんな
せやのに
なぜか行くテイになってるけど、なに?
的な

せやけどもう
こんなチャンスはないんや
青山さん
俺は諦めるつもりないねん

「青山さん
この後なんか用ある?」

「……」

返事に困ってんなぁ
用ない言うたら飯誘われる
けどほんまは用無いから
嘘つかれへん
正直
俺と飯行くかどうか迷ってる
そんなとこやな

「迷ってんのなら行こ」

「えっ…」

「即、断らへんちゅうことは
OK言うことや」


「そういうわけじゃ…
あ、あの…」


「ん?」

「どうして私なんかと…」

「私なんか?」

そう言うと青山さんは
小さくうなずいた
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