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さすがに無理やろ
第7章 揺れる青山さん

「なんでやろなー。
正直、まだ青山さんのこと
あんまり知らんしな
なんで?言われたら
上手いこと言われへんけど

俺は一緒に飯食いたいんは青山さんで
話がしたい思うのも青山さんで
色々知りたいのも青山さんのことで
俺のことを知ってもらいたいんも
青山さんなんや

せやから
このまま帰らせたないねん

それだけや」

それを聞いた青山さんの耳は
あっという間に
赤らんだ

「青山さんが
俺とおることが不快なら
無理にとは言わん」

「……」

「途中で嫌になったら
帰ってもええ」

そうなったら
しゃあない
押しの強い
さすがの俺もそれまでや

「あの…」

「ん?」


青山さんは
『あの…』と言った後
しばらく考え込み
そしてやっと口を開いた


「誰にも言わないでもらえますか?」

会社で色々言われるのを恐れてるのか
青山さんはそんなことを気にしてるみたいやった

「もちろんや。
絶対言わへん。
ほな、俺が今まで
会社の奴らと一度も会うたことない店行こか」


「はい」

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