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さすがに無理やろ
第7章 揺れる青山さん
「眼鏡もな
かけてんのもええけど
かけてへんのも俺はええ思うで?」
「……」
俺の目の前で
首元を赤くしながら
恥ずかしそうにうつむく人は
ほんまに
会社で女子力ない言われてる青山さんなんやろうか…
めちゃくちゃ乙女やんけ
てかなんで
こんなにも会社におる時と
雰囲気が違うんや?
ていうか…今日は特にや
前に居酒屋で話した時は
もっと硬い雰囲気してたはず
俺に慣れてきた
いうことやったらええねんけど
「ごめんごめん。
急にそんなこと言われても
返しに困るよな?」
「…あの
もう、からかうのはやめて下さい」
え?
からかう?
俺は
予想もせんかった青山さんの言葉に驚いた
「からかってなんかないで?
全部ホンマのことや。
俺、青山さんのこと
気に入ってる言うたやろ?」
「おかしいです」
「何が?」
「こんな私のことを気に入るなんておかしいです。
優しくしてくれる意味もわかりません。
だから」
「だから?」
「…信用できません」
…参ったな
正直
その後の言葉が
さらりと出てこず
俺は黙ったまま
青山さんに苦笑いをして見せた
すると青山さんは
「すみません…」
と、小さな声で謝り
今にも泣き出しそうな顔をしながら
右手で口元を隠した
まるで
「信用できない」と
自分が言われたみたいに
「謝らんでええよ」
「……」
「しゃあないもんな。
信用されるまで頑張るだけや」
「新飼さん…」
「もしかして
今日俺と会うのも
だいぶ悩んだんちゃうか?」
「……」
「やっぱりな。
せやけどホンマやねん。
青山さんは私なんかって言うけど
俺は青山さんのこと
気になってしゃあないねん」
「でも…」
「でも?」
「私は女性らしくもないですし…」
かけてんのもええけど
かけてへんのも俺はええ思うで?」
「……」
俺の目の前で
首元を赤くしながら
恥ずかしそうにうつむく人は
ほんまに
会社で女子力ない言われてる青山さんなんやろうか…
めちゃくちゃ乙女やんけ
てかなんで
こんなにも会社におる時と
雰囲気が違うんや?
ていうか…今日は特にや
前に居酒屋で話した時は
もっと硬い雰囲気してたはず
俺に慣れてきた
いうことやったらええねんけど
「ごめんごめん。
急にそんなこと言われても
返しに困るよな?」
「…あの
もう、からかうのはやめて下さい」
え?
からかう?
俺は
予想もせんかった青山さんの言葉に驚いた
「からかってなんかないで?
全部ホンマのことや。
俺、青山さんのこと
気に入ってる言うたやろ?」
「おかしいです」
「何が?」
「こんな私のことを気に入るなんておかしいです。
優しくしてくれる意味もわかりません。
だから」
「だから?」
「…信用できません」
…参ったな
正直
その後の言葉が
さらりと出てこず
俺は黙ったまま
青山さんに苦笑いをして見せた
すると青山さんは
「すみません…」
と、小さな声で謝り
今にも泣き出しそうな顔をしながら
右手で口元を隠した
まるで
「信用できない」と
自分が言われたみたいに
「謝らんでええよ」
「……」
「しゃあないもんな。
信用されるまで頑張るだけや」
「新飼さん…」
「もしかして
今日俺と会うのも
だいぶ悩んだんちゃうか?」
「……」
「やっぱりな。
せやけどホンマやねん。
青山さんは私なんかって言うけど
俺は青山さんのこと
気になってしゃあないねん」
「でも…」
「でも?」
「私は女性らしくもないですし…」