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さすがに無理やろ
第2章 ある意味、峰不二子

そんな週末を過ごした翌週
俺は同僚数人と
飲みに行くことになった

外回りの多い俺は
同僚と飲みに行くのは珍しい

初めて入る店に腰を下ろすと
俺はメニューと睨めっこしながら
同僚の会話に聞き耳をたてた

「あ、そういえば
また釣ったらしいですよ」

「今度は誰だよ」

「安藤」

「安藤かーーー
安藤、噂知らなかったのかよ」

「そうじゃねぇの?
いくら可愛くても知ってたら拒否だろー。
やるなー水本さん」

ん?
み、水本さん?
てか安藤?
てゆーか…なんの話や?

「なんやなんや
なんの話してんねん」

俺は思わず会話に割って入った

「あ、新飼さんまだ聞いてません?
水本さんのこと」

「み、水本さんて…あの?」

あの可愛子ちゃんか?

「あー良かったっすよー
今日この話聞けて。
水本さん
あぁ見えて……」

そこから先
俺は同僚から可愛子ちゃんの
これまでの恋愛遍歴を…というか
武勇伝のようなものを聞かされることになった

水本さんは
あぁ見えて社内の男と
付き合いまくっているらしい
それが既婚者でも容赦ない
一見ウブそうな外見を武器に
かなり貢がせる女らしいんや
まぁ噂ではあるが
セックスのテクニックは半端なく
それなりに男はいい思いをするから
貢がされても別れてもそれはそれで…と
口を閉ざすらしい

まぁあれや
社内には
兄弟がいっぱいおるっちゃうことや

なんや…ある意味峰不二子やったんやな…

「あれ?もしかして新飼さん
水本さん狙ってました?」

「なわけないやろー
どんだけ年下や思うてんねん」

ほんまは狙っとったし
誘われたら拒まへんかったけどな
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