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幼馴染と、そして先生と
第14章 幼馴染と先生
「有田君、おはよう。もうお昼過ぎだけどね」
「あ、先生、おはようございます。えっと、何か……」
「ちょっと色々あってね。今入っても大丈夫かしら?」
「もちろんです。ちょっと散らかっていますけど」
「それは大丈夫。じゃあ少し目を閉じて」
 いきなりの発言に面を食らう和義。しかし、彼は言われるままに目を閉じた。
「目を閉じればいいんですね」
「そう。ちょっと我慢してね」
 美香子はそう言うと、布のようなものを目隠し代わりにして、和義の視界を封じた。そして、彼の手を取って部屋の中に入っていく。
「有田君、寝室はどこかしら?」
「えっと、玄関をくぐってすぐ右隣りの部屋です」
「そう。あ、ここね、入りましょう」
 目隠しをされているから、何がどうなっているかわからない。
 ただ、どうやら寝室に入ったようである。彼はベッドの上に寝転がされた。
「あ、あの、先生何を……」
「この間言ったでしょう。新しい試みをするって」
「そう言いましたけど、一体何なんですか?」
「もう少し、待っていてね。あと暫くだから……」
 言われるままに、和義は待っている。一体、何が起こるというのだろうか?
 視界を封じられていると、何といから耳が良く聞こえたような気がした。ガサゴソと音が聞こえる。そして、それは、どうやら一つではないようである。
 しばらく待っていると、ようやく美香子が声をかけた。
「さぁ、いいわよ。目隠し取って」
「わかりました」
 和義は目隠しを外した。ずっと暗闇であったから電球の明かりが酷く眩しく感じられる。
 視界の先には、意外な光景が待っていた。
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