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第2章 道具を使ってする

わたしが快楽の余韻に浸っていると、待っていた彼が手を伸ばしてわたしの背中に触れました。
「んんっ！」
道具でしていたときは出なかった種類の声が出てきます。
ただ背中を触られただけです。
なのにひとりでしていたときよりずっと気持ちいいのです。

彼は面白がり、背中につけた手をおしりの方までおろしてきました。
「まって、あ、あああ…」
身体がわたしの意思とは反してビクつきます。

丸めた背中をより一層丸めました。
おしりまでおりた手が、また背中をのぼってうなじまでやってきます。
「あ…っ！んん…」
こんなにも感じてしまうことが恥ずかしくて、声を抑えようとします。
さっきまで道具を使って気持ちよくなっていたのに、彼は手のひらひとつで、それよりも強い快楽をわたしに与えることができるのです。

彼の手の動きに合わせて、身体はくねくねと動き、時おりビクつきます。
丸まった身体は自然と開いていきました。
「だめ、だめ、もうやめて…」
そう言いながら身体はうねり、やめてほしくない、もっとしてとねだります。