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抱けない彼を妄想で抱く
第4章 休日の昼下がり、後ろから
彼は横向きに寝転がっていたわたしをコロンと転がしてうつ伏せにしました。
腰をつかまれてぐいっと持ち上げられます。
それでわたしはうつ伏せでお尻だけをつきあげた体勢になりました。
快楽の余韻からはいまだ解放されず、身体をビクビクと反応させながら彼にされるがままになっています。
後ろでなにやらゴソゴソと動く気配がしたと思ったら、彼はわたしのズボンを下着ごとずるりと下ろしました。

予想はしてました。
期待もしていました。
でも実際にされると驚いてしまうもので、わたしは彼を振り返って言葉を発そうとしました。
でもそれは言葉になりませんでした。
彼はわたしの膣にそれを突き入れてきたのです。
「あ…、あああっ!!」
ズブズブと挿入される感覚に思考が支配されます。
もうわたしに何かを考える自由は与えられていないのです。
ただ気持ちよさを享受するだけの器になり果てます。

挿入はなんのつっかかりもなく、一度の突き入れで一番奥まですっかり入ってしまいました。
「おっきい…」
やっとの思いで呟きます。
ああ、どれだけ濡れてしまってたのだろうと想像します。
それを彼に見られ、これなら挿入できそうだと判断されて、そうしていまわたしは彼とセックスしているのです。
恥ずかしさが興奮に火をつけます。
柔らかなベッドに右頬をつけました。
身体中に熱がめぐります。
彼は
「やばい、気持ちいい…っ」
と言って腰を動かしました。
わたしの腰を強くつかみ、奥に奥にと突き入れてきます。
わたしを感じさせて楽しんでやろうとか、そんな余裕のある動きではありません。
この気持ちよさをむさぼりたい。
もっともっと気持ちよくなりたい。快楽のはてに行きたい。射精したい。
そんな思いが彼の動きから伝わってきます。
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