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微妙なお年頃
第2章 ああ、良き女子友よ
「その彼、文子の歳、知ってるの?」
そこは一番気になるところ。
そんなにも歳の離れた、いわばおばちゃんだとわかったうえでの戯れなのだろうか…
「5歳サバ読んでる!でもぜんぜん疑わないの、信じちゃってるのよね、かわいいもんよ。
 それに今の若いコって、年上の女に楽させてもらいたいってコ、多いからね。
 ママに甘えるみたいにさ」
やっぱりそうだったか、だろうな。
100パーセント素のおばちゃんを受け入れるなんて考えられないもの。
得意そうに顔をほころばせケーキを口に運ぶ文子の動きを眺めながら
コズエは妙な納得をした・・・


・・・あれから7年の月日が過ぎて、まさか自分も浮気をすることになるとは、
夢にも、いや夢にしか思っていなかったのに。
人生ってわからないものね、としばらく会っていない文子の顔を思い浮かべた。








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