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微妙なお年頃
第5章 中年女子、次から次へ
待ち合わせた駅から電車で20分。
にぎやかな繁華街やデパートが立ち並ぶ街の中を通り抜け、ラブホテル街へとやって来た。
昼間のホテル街には自分たちと似たような、年上女と若い男のカップルもわりといる。
年齢差よりもいかにも不倫、いかにも浮気といった匂いをプンプンさせた男と女が、
まるで買い物を楽しむかのようにホテルの外観を品定めし、浮かれた足取りで入っていく。
コズエと拓哉もいつになく浮足立って体を寄せ、
コズエが外観が気に入ったと指差したホテルのエントランスをくぐった。