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微妙なお年頃
第5章 中年女子、次から次へ
「あなたはきっと、こんなおばさんなんだから心配ないって思っていたかもしれないけど」
「うん、まあ…それはあるね」
拓哉の返答に、あ?とコズエは眉間をよせた。
さっきまでの晴れやかな気分はどこへやら。
たとえ嘘でもそんなことないと否定してほしかったのに。
だが拓哉はしゃあしゃあとうなずいた。その瞬間、コズエの熱は一気に冷めた。
急激に不機嫌さが体中に広がった。タイプだって言ってくれたけど、
それもどこまで本気なのか疑わしく思えてきた。
なんといってもこの感情の変化に、自分自身がついていけなくなった。
今日のこの日を楽しみにしていたのに。
一周年記念にふさわしい交わりを想像して心も体も潤い満ち溢れていたのに。
この感情の落差はまさに更年期のなせる業、なのかもしれない。
せっかく閉経して、一つ楽になったと思ったら、こんどは更年期の症状に苦労させられる。
ああ、オンナっていつになったら本当の「楽」を迎えられるのかしら…?
「うん、まあ…それはあるね」
拓哉の返答に、あ?とコズエは眉間をよせた。
さっきまでの晴れやかな気分はどこへやら。
たとえ嘘でもそんなことないと否定してほしかったのに。
だが拓哉はしゃあしゃあとうなずいた。その瞬間、コズエの熱は一気に冷めた。
急激に不機嫌さが体中に広がった。タイプだって言ってくれたけど、
それもどこまで本気なのか疑わしく思えてきた。
なんといってもこの感情の変化に、自分自身がついていけなくなった。
今日のこの日を楽しみにしていたのに。
一周年記念にふさわしい交わりを想像して心も体も潤い満ち溢れていたのに。
この感情の落差はまさに更年期のなせる業、なのかもしれない。
せっかく閉経して、一つ楽になったと思ったら、こんどは更年期の症状に苦労させられる。
ああ、オンナっていつになったら本当の「楽」を迎えられるのかしら…?