この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
揺れる世界の秘め事
第10章 秋空のフェスティバル

その子の教え方がいいのか、
なんとか時間ギリギリにストラップができた。

有馬君はストラップってイメージがわかなくて、
赤と黒の完成したストラップをリカにあげようかな…と考えていると、

男の子が私よりかなり早く完成した桃色のストラップを私の前に出す。

「お姉さん、よかったらコレ、貰ってください」
「へ、いいの?」
はい。記念にどうぞ、と笑顔で言われ、
途中にひとつビーズが編みこまれたストラップを貰う。

「ありがとう。大事にするね」
「はい。そうしてもらえると嬉しいです」
少し照れたように笑う少年に手を振り、会場に向かう。

アクセのお店から出たのもギリギリの時間で、
慌てて会場へ向かうとリカが待ってた。

「ごめんっ遅れたね…先に渡しとくね、ハイ!」
脈絡の無い言葉を出してリカに赤黒ストラップを渡す。

「え、なにこれ」
「今日のお礼、さっきまで作ってたヤツなんだけど。
不恰好だけどよければもらって」
え、まぁ…ありがとう。となんだか歯切れの悪いリカに首をかしげると、

「手作り私でいいの?有馬は?」と聞かれてしまい苦笑する。
「有馬君にはオレンジのミサンガ買ったんだ。だから大丈夫」

そう笑って購入したオレンジと黄色と白の三色で編みこまれたミサンガを見せる。「ならいい…のか?」と疑問系でリカがストラップを受け取る。

…実はミサンガはもうひとつ、白と桃、オレンジから黄色に変わるグラデーションのあるものを購入した。

有馬君は太陽みたいに明るくて無邪気で、人を惹きつけるし、明るいオレンジかなぁとお店をみてすぐに思った。

私はリカや友人から童顔なせいもあってよく桃色が似合うって言われてたから、これはまぁ、ミサンガでお揃いな上に色も意識してたりする。

恥ずかしくて言えないけど。
/112ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ