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揺れる世界の秘め事
第13章 事情後のベッド
目が覚めるとぐったりとした疲労と下腹部の鈍い痛みを感じる。
ああ、純平くんと繋がったのは夢じゃなかったんだ…と理解して顔が真っ赤になる。
ベッドの上に座りこんで隣に居る純平くんを見る。
濃い茶色の髪の毛をそっと撫でる。

「……私も、好きだよ…純平くん」

最中に答えて上げられなかったのを思い出し、小さく呟いてから頬にキスをする。恥ずかしくなって離れようとすると手首を掴まれて胸元に寄せられる。

「きゃ、ぁ…お、おきてた…の?」
「ん、さっき…麻美さんが起きた時に」

うそでしょ…と驚きと恥ずかしさで赤くなる。

「もっかい言ってよ」
「や…やだ…」

顔を見られないように胸にうずめる。

「なんで。寝てる時ならいいのかよ」
途端に純平くんの機嫌が悪くなってしまう。
「恥ずかしいし…」
「じゃぁそのままでいいから。
こっち見ろとか言わないから」

…言いたいけど。と一言付け足され、笑みがこぼれる。

一回しか言わないからね…とそっと顔を純平くんの胸元から離して、純平くんを見つめる。

「……純平くん…愛してる…」

困ったように笑ってから囁いて、すぐに顔を隠す。

「あ、こら、隠すな」

すぐに両肩を掴んで視線を逸らせないようにされる。

「あんま見ないで…と、いうか…純平君……?」

恥ずかしくて視線を逸らしたいのに熱いまなざしから逃げれなくてそのまま視線を交わす。
が、すぐある事に気付いて視線を逸らす。

「……あの…当たってる……けど…」
「…っ…あー……」

恥ずかしそうに頬をかいてからすぐ此方を見て

「さっきの、かなりキタ」
さわやかなほどの笑顔でバッサリ言われる。

「え、さ、さっき…?」
「愛してる。俺も。マジ好き。マジとまんねぇ」

軽口で言って奥に潜んだ欲望を隠そうとしてるのを感じて頬が熱くなる。

「や、もう、…ダメ…だよ」

強く言えなくて少し後ろへ下がるけど、すぐに純平くんの腕で腰を支えられる。

「わかってるって、触るだけ、な?」

放っとけばすぐ戻るし。
と付け足して濡れた瞳で見つめられて拒否なんてできなくなって、結局こくんと頷いてしまう。
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