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揺れる世界の秘め事
第13章 事情後のベッド
後ろから抱きしめるような形で腰を抱かれて首元に顔をうずめられる。

「なぁ、麻美さん、質問いい?」
「ん…なぁに…?」

さっきの余裕のあるような口調と全然違って、
少しだけ弱弱しい雰囲気の純平くんに困惑する。

どれが本当の彼だろうか…ううん、全部彼なんだ。

「いや、元彼のこととか。聞いていい?」

気まずそうに聞かれるのでこちらも少し苦い気分になる。

「ぁ、ぁー…うん、いいけど…。そしたら私も聞きたい事あるから話したら聞いていい?」
「うん、どんなんでもいいよ」


「うん。じゃぁ…ええと…まず、高校の一年の時に、告白されて、付き合ったの。付き合うってどんなものかわからなかったし相手も同い年だし。まぁいいか。くらいの感覚で始まったんだけど…結局好きになれなくてこっちから振った」

むしろ苦手なくらいに、と苦笑すると少し驚かれる。

そもそもその時の私は流されやすかったし、今より『女の子』を放棄してた。

「…え、そなの?なんで?」
「んー、その時胸コンプレックスだったんだよね。
男子の目とかやっぱり感じるし。だけどその人も胸が大きいからって感じで近づいたみたいで、お互いその人個人に興味無い感じだったのかなぁ…」

結構さっぱりしてたんだよねと言うと「…へぇ」とだけ苦い顔で言われる。
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