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揺れる世界の秘め事
第17章 彼のお家
「…あれ、どうかしたの?テレビとか見ないの?」
「……んー…テレビよりもこっちのが興味ある」

こっち…?料理の事?

何のことはないハンバーグと付け合せやら炊飯やら、一般家庭の料理しか作ってないから難しかったり珍しい事はしていない。
頭の疑問符が消えずに首をかしげて純平くんを見ると、また一歩私に近づいて背後から抱きしめられる。

「…きゃ、…えっと…純平くん?」
「……腹へった。早く喰いたい…」

耳元で熱っぽく囁かれてピクンと肩が跳ねる。
突然の色気にあからさまに動揺する。
ご飯、の…事、だよね…?

「ま、まだ…もうちょっと時間かかるよ?」

だからあっちで待ってて、と言う予定だった言葉は純平くんが耳にカプリと歯を立てた所為で続かなかった。

「…ぅっ…」
「エプロン姿の麻美さん見てて我慢できねぇ…喰っていい…?」
ちゅるり…と唾液を含ませた舌で耳のフチを舐められる。
「…んんっ…やっ…」
ゾクゾクと粟立つ身体を小さく震わせる。
「…だめなの?でも…もう俺いっぱい我慢したし…朝から寝込み襲われっし、俺の香水付けて嬉しそうに笑うし…俺が選んだ服着て恥ずかしそうに笑うのもクルし…つか脱がせたくて堪んない…」

スルスルと腰に巻きついていた腕が太ももを優しく撫で指先で下着の上を緩くなぞる。ピリッとした感覚がして小さく身体が揺れる。
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