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揺れる世界の秘め事
第17章 彼のお家
少ししてミネラルウォーターのペットボトルを持ってきた純平くんが寝室に戻ってきたので上半身を起そうとすると、それをとめられる。

「あぁ、いいよ、寝てなよ。まだまだ体力使うし」

ニヤリ、と笑みを浮かべる純平くんを真っ赤になりながら睨みつける。
くすりと笑ってペットボトルの水を一口、純平くんが口に含んだ。
それ、くれるんじゃないの…?とキョトンとして見ていたら寝転がっている私に顔を近づける。

…え…?ま、まさか…?

小さな動揺をしているとすぐに純平くんと唇が重なり口の中に少し温くなった水が流れ込む。

「…んっ…」
こくりと喉を鳴らすと満足げに片方の唇を上げて純平くんの顔が離れていく。

「ちょ…自分で飲めるよっ…」

なんだか妙に恥ずかしくて目を逸らしながら言うと、
少し悪戯っぽい笑みを浮かべられる。

「何、イヤだった?」
「えっ…いや…じゃ…んぅっ」

無いけど…と続くはずの言葉は純平くんの唇にふさがれ、また水を飲まされる。
それから大人しく純平くんに口移しで何口か水を飲まされ、水で冷たくなったお互いの咥内を舌で貪りあう。
すぐに咥内も身体も熱が燻って力が抜けていく。

「んんっ…はっ…も、もう…」
すぐ傍にある純平くんの顔を見つめると、純平くんも熱っぽい視線を向けている。

「二回目…いい?」

ベッドサイドから避妊具を取り出し、私の答えを聞く間もなく準備を始める。


「…ばか…お願いだから手加減してね…ほんと」
「了解」
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