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エロ除霊師のお兄さんに付きまとわれてます。
第7章 花香るメモリー
にやにやする皓絵さんが横を歩き、三人で帰路につく。東の空はうっすらと白んでいた。

かぐわしい風が吹く。
このにおいは知っている。金木犀だ。
甘い思い出を乗せた花の香りを胸いっぱいに吸い込む。

「皓太、お願いがあるんだけど」

ん? と首だけ後ろに向ける彼に、私は微笑んだ。

「これから皓太の足手まといになりたくないから、幽霊とかの対処の方法、教えてよ」

それなら私が、と皓絵さんが手を挙げるが、完全に無視して皓太がうなづく。
彼の目は私しか見ていない。もちろん私も。
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