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エロ除霊師のお兄さんに付きまとわれてます。
第2章 決して偶然じゃない

あの日の夕方に乗車した電車まで、記憶を遡る。
通学、通勤で大変混み合う時間帯だった。
異変に気付いた時から私は不快感に耐えていた。通学中の電車で痴漢に遭うのは初めてじゃない。
最初は遠慮がちだ。触れているのかわからない程度で迫ってくる。徐々に偶然を装って手が押し付けられるようになったらもうアウトだ。
夕方の、明らかに乗車率が100%を超えている車内。
私は扉の近くに立っていた。もうすぐ自分の降りる、次の駅に着くからと言い聞かせて。
通学、通勤で大変混み合う時間帯だった。
異変に気付いた時から私は不快感に耐えていた。通学中の電車で痴漢に遭うのは初めてじゃない。
最初は遠慮がちだ。触れているのかわからない程度で迫ってくる。徐々に偶然を装って手が押し付けられるようになったらもうアウトだ。
夕方の、明らかに乗車率が100%を超えている車内。
私は扉の近くに立っていた。もうすぐ自分の降りる、次の駅に着くからと言い聞かせて。

