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第4章 トンネルで……

ぼってりと熱を孕む二枚貝の合わせ目を、大量の潮水でぬるつかせながら男の手がなぞる。
不意に一本だけ指が侵入してきて、悲鳴を上げた。

「んぁぁッ！　だ、め……ッ！」

ゆっくりと抜き差ししたかと思えば、お腹側に円を描くようにクイッと探ってくる。その度ヌチャヌチャとあられもない水音が響き、ここが屋外だということに改めて肝が冷える。いくら人通りが少ないとはいっても、いつ誰が通るかわからない。

しかし指が２本に増えて、バラバラに蜜壺の中で動かされるとだんだん意識が朦朧としてくる。

「ひ……ぁああ……ッ」

時々ビクッとしてしまうほど劇的に気持ちの良いところへ当たるが、わざと外される。悔しいが、それを恨んでしまう自分がいる。