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エロ除霊師のお兄さんに付きまとわれてます。
第7章 花香るメモリー
「本気なんだね?」

そう念を押すコウタの目は真剣で。どこか恐れているようにも見えた。


突然、脳裏に見覚えのある公園が浮かんだ。夕暮れのオレンジの光が満ちている。
幼い私は目の前の少年に話しかけていた。少年は憂いを帯びた表情で、私を見つめている。

――大きくなったら……のお嫁さんになる!
――本気なんだね?

少年は一気に笑顔になり、私を抱き締める。
さら、と頭上で金木犀の木が揺れる。芳ばしい香りが風に乗って、吹き抜けていった。


「な、に……、これ……」

頭を振るとその映像は消えた。
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