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エロ除霊師のお兄さんに付きまとわれてます。
第7章 花香るメモリー

「アキナ?」
心配そうにコウタが呼びかけてくる。
「こんなの初めて、昔の記憶が急に……。私、誰かに結婚の約束を……」
ハッとして顔を上げる。
両親が事故で他界する前、私は近所に住んでいた少年とよく遊んでいた。その子は私より少し年上で、頭も良く運動神経抜群で、人気者だった。そんな彼は、きょうだいのいない私と、いつも一緒にいてくれた。
私も、まつげが長くて優しい気性の男の子に、すっかり心を惹かれていた。
彼は、他人なんかじゃない。いとこだ。名前は――
心配そうにコウタが呼びかけてくる。
「こんなの初めて、昔の記憶が急に……。私、誰かに結婚の約束を……」
ハッとして顔を上げる。
両親が事故で他界する前、私は近所に住んでいた少年とよく遊んでいた。その子は私より少し年上で、頭も良く運動神経抜群で、人気者だった。そんな彼は、きょうだいのいない私と、いつも一緒にいてくれた。
私も、まつげが長くて優しい気性の男の子に、すっかり心を惹かれていた。
彼は、他人なんかじゃない。いとこだ。名前は――

