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宮島 洋平の休日
第10章 伝授
「なぁ洋平。俺に色々教えてくれよ。」
こそっと祐司が言ってきた。
「俺?兄貴とかの方がいいんじゃないか?」
「いや、お前がいい。」
「んー………まぁ、わかったわ。出来る限りな。」
「さんきゅ」
二人できゃいきゃいと騒いでいる望と桃花に声をかける。
「おい、明日はお前ら来るなよ。」
明日は例の集まりの日だ。
「え?なんで?」
「明日はちょっと見せられない。」
「まさか、祐司…」
あ、やばい。桃花の顔が般若。
俺は、桃花の肩に手を置いて
「それはない。断じてない。祐司の童貞はお前のものだ。」
ぶはっ
祐司が吹き出した。
「おまっなにいって…!」
顔が真っ赤だ。ウブよのぉ
俺は遠い目をしていた。