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恋する男子に恋をした
第5章 嫉妬
笑う先輩達に肩を組まれ、出口に向かう。


「俺、話が!!」


「店長が聞きたくないって言ってんだから、別の日にしようよ。あ、店長これ貸し1ね?」


「おう、気をつけて変えれよ!」


なんて笑顔で手を振って見送る店長には溜息しか出ないし、俺は先輩達に強制退出させられた。

はぁ。
本当辞めたい。

肩を組まれながら外に出ると、蜂屋はスクーターに跨ったままこっちを見ていた。


「あれ?結構前に帰ったんじゃ無いの?!」


と言って、俺の肩から手を外した先輩は、蜂屋に小走りで寄って行き、おねだりをしていた。


「俺を乗っけて帰って?」


「先輩、方向逆じゃないっすか。嫌っすよ」


一刀両断!!
好きな子以外にはハッキリとものをいう蜂屋は、笑って言っていた。

ハッキリ言う割には、人に好かれる蜂屋には人徳があるんだろう。羨ましい限りだ。
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