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恋する男子に恋をした
第1章 失恋
乾杯の音頭のみで、グラスを持つことなく口を付ける俺たちは、男2人でなにやってんだか…。


あぁ、失恋パーティだった。



「っかぁー!!喉が焼けそう!!」



眉間にシワを寄せた俺は、即つまみに手を伸ばしたが、蜂屋に至ってはそのまま飲み干していた。



「ペース、早くね?」


「酔いつぶれて寝るって言ったのオーちゃんじゃん。この位飲んでも酔いそうにもないし……ほら、オーちゃんも付き合えよ!!」



そう言って、グラスを開けろと催促される。
酔っぱらいよりもタチが悪い。

睨み見られると、俺も居心地が悪くて、飲まずにいられない。俺の家なのに。

そう思いながらも、飲み干してグラスを出し注がれた。
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