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恋する男子に恋をした
第1章 失恋
何だか、蜂屋の視線が痛い。

穴があくほど強い眼差しで見上げられながら、でもそれに気付かないフリをしてテーブルにグラスを置き、蜂屋の向かい側に座った。



「おいおいおい!!俺、そんなに飲めないけど!!」



勢い良く注ぐ蜂屋の手を中腰になって止めた。



「じゃ、ウィスキーにする?」


「いや……そうじゃなくて」


「何だよ、付き合ってくれるんだよね?」



もともと目力のある奴だが、睨まれるとさらに迫力が増す。その上、傷心なんだという前提があるから断り切れなくて、そのままグラス口切りまで注がれた。



「じゃ、お疲れ」
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