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恋する男子に恋をした
第6章 和解
口角が上がってにやけそうになるのを抑えながらそう言うと、蜂屋は納得した様に数回頷いていた。


「オーちゃん」


そう言って手招きをする蜂屋に、何だろうかと思って近寄れば、頭の後ろに手が回り引き寄せられ唇が重なった。

キス……。

どう言うつもりなのか、思考が分からず混乱するものの、告白をしてからさせるはずも無いと思っていた行為に、心臓が高鳴り、このまま離れたく無いとキスを催促する様に口を開けた。

舌で蜂屋の唇を舐めると、蜂屋もキスに答えてくれ、玄関先で濃厚なキスをする。

男同士だけどね。


唇を離すと、蜂屋からし掛けたキスなのにその本人が照れていて、それが俺にも移って来る。


「じゃ、帰る」


「あ、あぁ、うん」


あっけに取られた俺は、そんな言葉しか出ずに蜂屋を見送った。

何のキスだったんだろう。
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