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恋する男子に恋をした
第8章 おまけ(2) 初温泉
「蜂屋、ごめんって。マジで機嫌直して?」


俺が手を合わせて謝っても、どうやら許す気はないらしい。


「は?何に謝ってんの?」


帰り際の謝罪も空振りに終わり、さっさと帰っていった。

もしやこれで愛の大きさを測ってる?

それなら諦めるわけにはいけないんだけど、俺だって心折れるって。


家に帰り、やっぱり蜂屋の姿はなくて、クローゼットに隠したプレゼントの袋が虚しく見えた。


「……隠す必要がないって?イヤイヤ、隠れてて貰えますか?」


なんて、プレゼントに話しかける俺は可哀そうな子になってる。

つーか、蜂屋はしつこい。
不満があるなら言えばいいのに、いつまでもへそを曲げて……女だってこんなにしつこくないよ?


って、まさか……別れる気か?

やり飽きた?!
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