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恋する男子に恋をした
第8章 おまけ(2) 初温泉
「じゃぁさぁ、見えるようにしよっか」


そう言う蜂屋は、ふと俺の目の前に小さな輪っかを見せるようにを親指と人差し指でつまんで持っていた。


「ピンキーリング!!」


思わず笑っちゃうけど、薬指の誓いよりも、小指の約束の方が俺達にはあってるのかもしれない。


「右は幸運を呼び込んだり、魅力がアップするんだって!オーちゃんがこれ以上フェロモン撒き散らさないように、左ね!!」


そう言って、蜂屋にはめられた左手の小指を見て、感動して口を押さえた。


「……ありがとう」


「俺とおソロ!!島根の出雲大社でご祈祷してもらったから!!」


「……え?!もしや、その為にバイト休んだの?」


「うん、あと取材も兼ねてね!」
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