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第3章 印

そう言い聞かし、着実に準備をする俺の知らないところで、それを崩そうとする者がいた。



「はぁー」


「どうしたんすか？店長、壁が吹き飛ぶくらいの大きな溜息なんかついて」



蜂屋はバイトの終わりに、事務所で大きな溜息を吐いた店長に笑ながら言った。

そんな店長は蜂屋を見てもう一度大きな溜息を吐いた。



「っはぁー、頼むよ？ハッチーもう休むなよ？！」


「何、俺のせいっすか？いや、反省はしてますけど、オーちゃんのフォローがあったんじゃないんスカ？」


「あー、絶対そのせいだ！！フルで使っちゃったからな？疲れてそうだったのは分かってたんだ……でも、背に腹は変えられないって言うか」


「……ん、あのー、なんの話っすか？」



頭を抱える店長に蜂屋は若干引き気味で、様子を伺うように覗き込むと店長は蜂屋の腕をガシッと掴んだ。