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俺の(ボクの)可愛いお姫様・・・SS
第5章 直人side…①
俺の親友の一人、太一から突然連絡があった。
呼び出し音に携帯を見ると、太一の名前…
「おうっ、太一元気か?電話なんて珍しいな…何か
あったか?」
「直人、悪りーな…忙しくない?今、話せるか?」
「今日はもう終わって家だよ…どうした?」
「実は…お前に頼みがあって…」
「頼みって…ハハハッ、お前からそんな事言われる
なんて、明日は雪でも降るんじゃないか?」
「バカ…まだ真冬じゃねーよ! フフッ」
「何だよ、どうした…深刻な事か?」
「実はさ、就職の頼みなんだ…一人、お前の塾で
雇ってもらえないか?…やっぱ…無理だよな…」
「就職?今頃どうした?しかも、何でお前がそんな
事…」
「それがさ、純が弟のように可愛がってる奴なんだけ
ど、教員試験も合格したのにこっちを離れたいって…
しかも、純には言わないでほしいって言うんだ。
純が可愛がってるだけあって、本当に良いヤツなんだ
よ…こっちを離れる本当の理由はきっと言わないと思
うけど、俺もほっとけないんだ…
こんな事、お前にしか頼めなくて…本当、悪いっ…」
「俺に頼み事なんてしないお前が、こうやって頭下げ
る位なんだ、きっとそいつはお前が言う様に、真面目
でいい奴なんだろう…
俺もそれなりに信用されてると思うけど、とにかく
上司に話してみるよ。
今年の求人は一人って事になってて、実はもう決まっ
てんだよ…あと一人、追加出来るか聞いてみるよ。
そいつの名前と、軽く情報教えてくれ!」
「あー、悪い…名前は淵上秀俊。大学名は…」