この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
喪服奴隷・七菜~香織の巻~
第14章 恥辱の受診

翌朝、出社した香織をすぐに応接室に呼び出す。
たしかにいつも元気いっぱいの香織にしては、顔色がさえない。
3人掛けのソファーの横に座らせると、さっそく問いかける。
「昨日、七菜のところに行ったんだってな。七菜が心配してたぞ。
ひょっとして妊娠したんじゃないかって」
香織が下を向いたままボソボソと答えはじめる。
『うん、経験がないからわかんないけど、なんか身体の調子がおかしいの。
でも行くとしたら、轟病院に行かなくちゃいけないわけでしょ?
あそこの院長、セクハラしてくるんですよ。
この前なんかいきなり後ろからオッパイを揉まれちゃって、ビックリしたんだから。
それで次の時に、現場の意見も聞きたいからって、婦長に同席してもらったの。
そしたら院長がすっごく不機嫌になっちゃって、なんか行きづらくてね・・・』
あの轟がその程度しかしていないのかと、苦笑しかけた省吾だが
「まぁ、営業をやってると理不尽なことは多々あるからな。
俺からも電話しておくから、今日の午後は休んで診てもらってきなさい」
香織の背中を押すのだった。
営業車を使わせてもらって、午後は休診だという轟病院に着く。
あらかじめ院長から聞かされていたのか、受付の看護師が案内してくれる。
病院内はひっそりと静まり返って、ロビーにはひと気がない。
看護師が2階の「産婦人科診察室」のドアをノックすると
「どうぞお入りください」と声が返ってくる。
中に入ると、聴診器をぶら下げて、白衣姿の轟が机を背にして座っていた。
香織は『どうぞよろしくお願いします』と声をかけて、手前の椅子に座る。
「工藤君の紹介だから、無理して午後は空けたんだよ。
私が診察してあげるから、安心したまえ」
無理しなくていいから、ほかのお医者さんに任せればいいのに・・・
内心ではそう思いつつも、口には出せない。
轟は看護師に向かって声を掛ける。
「君はこのあと、用事があるとか言ってたよね。
たいした診察ではないから、あとは私がやっておくから。
君はもう帰ってもらって構わないよ」
看護師はうれしそうに一礼をすると出て行った。
たしかにいつも元気いっぱいの香織にしては、顔色がさえない。
3人掛けのソファーの横に座らせると、さっそく問いかける。
「昨日、七菜のところに行ったんだってな。七菜が心配してたぞ。
ひょっとして妊娠したんじゃないかって」
香織が下を向いたままボソボソと答えはじめる。
『うん、経験がないからわかんないけど、なんか身体の調子がおかしいの。
でも行くとしたら、轟病院に行かなくちゃいけないわけでしょ?
あそこの院長、セクハラしてくるんですよ。
この前なんかいきなり後ろからオッパイを揉まれちゃって、ビックリしたんだから。
それで次の時に、現場の意見も聞きたいからって、婦長に同席してもらったの。
そしたら院長がすっごく不機嫌になっちゃって、なんか行きづらくてね・・・』
あの轟がその程度しかしていないのかと、苦笑しかけた省吾だが
「まぁ、営業をやってると理不尽なことは多々あるからな。
俺からも電話しておくから、今日の午後は休んで診てもらってきなさい」
香織の背中を押すのだった。
営業車を使わせてもらって、午後は休診だという轟病院に着く。
あらかじめ院長から聞かされていたのか、受付の看護師が案内してくれる。
病院内はひっそりと静まり返って、ロビーにはひと気がない。
看護師が2階の「産婦人科診察室」のドアをノックすると
「どうぞお入りください」と声が返ってくる。
中に入ると、聴診器をぶら下げて、白衣姿の轟が机を背にして座っていた。
香織は『どうぞよろしくお願いします』と声をかけて、手前の椅子に座る。
「工藤君の紹介だから、無理して午後は空けたんだよ。
私が診察してあげるから、安心したまえ」
無理しなくていいから、ほかのお医者さんに任せればいいのに・・・
内心ではそう思いつつも、口には出せない。
轟は看護師に向かって声を掛ける。
「君はこのあと、用事があるとか言ってたよね。
たいした診察ではないから、あとは私がやっておくから。
君はもう帰ってもらって構わないよ」
看護師はうれしそうに一礼をすると出て行った。

