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喪服奴隷・七菜~香織の巻~
第14章 恥辱の受診
菊門がプクぅっと膨らんだかと思うと、裏返って花が開く。
プッシャーーーー。
噴出し花火のドラゴンを思わせる大噴流が、ブルーシートを叩きつけていく。
金盥が金切り声を上げて、部屋の中に響き渡る。
お腹に手を置いたまま凝視する轟に向かって、香織が叫ぶ。
『ダメッ、見ちゃダメ、見ないでぇぇ――』
その勢いはなかなか収まらない。2リットル+アルファとなれば、当然だ。
香織は拘束を解かれる前だったために、耳を塞ぐこともできなければ
顔を覆うこともできない。
ひたすら自分から発する音を、享受せざるを得なかった。
轟は自分でしておきながら、そのあまりの凄まじさに固まっている。
大きな濁流が収まると「ブヒっ、ブリブリ」
空気が混ざった放屁音が部屋の中に響いていく。
香織にとって、もっとも恥ずかしい音だ。
『うぅぅー、もうヤダよぉー』自然と涙がこぼれてくる。

香織のお腹がへこんで、ようやく出し尽くしたようだ。
轟は滅菌ガーゼで香織のお尻をきれいに拭き取ってやる。
ブルーシートと金盥は片づけられ、換気扇が強でフル稼働している。
香織はぐったりして、肩で息をしている。
轟が顔を覗き込んで
「結果としては間に合わなかったわけだが、そのぉー約束は約束だよな。
何でも言うことを聞くって、約束したよな」ばつが悪そうな顔で問いかける。
香織は顔をプイと背けたまま答えようとはしない。
反応がないので轟が続ける。
「つまりなんだ、約束の中身を言う前に、君が出しちゃったもんから
言う暇もなかったんだが、君に注射を打ちたかったんだよ」
すべてをさらけ出されて、投げやりになっている香織。
『打ちたいんだったら、勝手に打てばいいじゃないですか!
だいたい約束って、それは拘束を解いて私がトイレに行けたらの話であって
先生は私のお腹を押して、無理やり出させたじゃないですか。
注射を打ちたいんならどうぞ、ご自由になさってください』
くってかかるような言い方だった。
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