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喪服奴隷・七菜~香織の巻~
第15章 二兎を追う
「ところで・・・」省吾の声のトーンが少し変わる。
「七菜のお腹の中には、父親不明の8か月の赤ちゃんがいる。
前にも話したが、俺はその子を認知して自分の子供とする。
つまり、いま香織のお腹のなかの赤ちゃんは
俺にとっては二人目の子供となってしまうわけだが
それについては大丈夫か?」
前から聞かされてはいた。そのときはまさか自分が省吾の子供を産むなんて
想像すらしていなかったが、考えてみればその通りだ。
でも、ことさら問題になるとは思わなかった。
姉の子は姉がきちんと育てるだろうし、私は自分の子を育てればいい。
『考えてもなかったけど、ぜんぜん問題じゃありません。
姉さんが先に産んでくれるんだから、いろいろ教われてかえってうれしいかも』

「わかった。それともう一つ。
七菜は子供を産んでからも、ずっとこのうちに住んでもらう。
もちろん俺の子供だから当然なわけだけど、香織に異論はないか?」
姉は身元引受人である省吾のもとに身を寄せている。
どうやって生活しているのかは知らないが、失業保険だって切れているだろう。
当然収入はなくなるし、執行猶予中の身では仕事に就くことさえ難しい。
ましてや子育てしていくとなれば、省吾に頼るしかないだろう。
『姉と一緒に子育てができるなんて、最高です。
よろしくね、おねーちゃん』香織が屈託なく笑う。

「これは最も大事なことなんだが、最後に・・・」
省吾が言いかけたところで、七菜が大きく横に首を振る。
さすがにこの場で、そこまで言い切ることには反対のようだ。
省吾にしてみれば、七菜との関係も一気に話してしまおうと思ったのだが
時期尚早ということらしい。
たしかに今日は、いろいろなことがありすぎた。
「最後に、いちおう籍を入れるまでは香織は、今まで通りのマンション暮らしだ。
もちろんいつでも遊びにおいで。泊っていってもかまわないが
ケジメというやつかな。少しづつ結婚の準備をしていこう」
大事、という話ではなくなってしまったが、香織は神妙にうなずいた。
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