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喪服奴隷・七菜~香織の巻~
第16章 競争心
七菜が手にしてきたのは、長さ2mの1本鞭だ。
省吾はそれを受けとって、軽く空中で腕馴らしをする。
手首を返すと「パチーーン」と鋭い音がして、香織の顔に怯えが走る。
省吾は間合いを確かめるように、香織の尻に軽く2,3発くれてやる。
軽く当てただけでも、香織のお尻には薄っすらと赤い筋が走る。
バラ鞭と違って、1本鞭は皮膚を切り裂くこともあるのだ。
省吾が香織のボールギャグを外しながら、香織の耳に囁く。
「さぁ、これからが本番だ。せいぜいいい声で啼いてくれよ」
よだれが糸を引きながら、口枷を外されると香織が対抗心をむき出しにする。
『お姉さんにいつも使っている鞭なら、香織だって耐えてみせます。
いえ、お姉さんよりもたくさん打ってください。省吾さまの気が済むまで』

1本鞭が上空で弧を描いてから、香織の尻を直撃する「ピシ――――ン!!」
『うぎゃぁぁぁああーー』吊られた片足を前後に揺さぶりながら暴れる香織。
身体が発作を起こしたように、2度3度と痙攣をおこす。
まさか1本鞭がこんなに痛いとは・・・香織が唖然として震えがくる。
「まだ1本しか打ってないぞ。七菜はこれを10数えるまで耐えるんだぞ。
香織も自分で数を数えろ。忘れたり間違えたりしたら最初からだぞ」
『うぅぅぅーー、1回 ですぅ』
『ビッシ――――ン!!』反対側の尻に当たる。
『ぎえぇーーー、うっ、うっ。はぁはぁ2回ですぅ』
『ビッシ――――ン!!』同じところにもう一度当たる。
『ギャァ――、痛い痛いぃーー。ムリです。もうムリですぅ』
「はぁ?なにをいってるんだ。自分で七菜を超えると宣言したんだろう。
いまから弱音を吐いてどうするんだ」と言いながらつづけさまに打っていく。
「ピシ――――ン!!」 「ビシッ!!」
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