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昼想夜夢~君、想ふ~
第7章 隠し事
さっきから感じてるイライラが治まらない。


俺に抱かれてる時でさえ彩花の頭の中には北条がいる。
今日ここへ来たのも、俺に抱かれてるのも、それも全部北条の為。
北条に、この関係をバラされない為。

体を繋げば繋ぐほどイライラする。
耳に心地いい彩花の悲鳴を聞きながらも、心が妙に冷たくて今にも凍ってしまいそうだ。

「あぁ、ひ、あぁぁ…っ」

俺に抱かれながらも、彩花は今何を考えてる?
今夜、この時間を我慢すればまた北条の元へ戻れると思ってるのか?
もう俺に関わることはないと思ってるのか?

いや、もう何も考えられてねぇか…?

腹が立つ。
頭と体が熱くなって来てるのは彩花を抱いてるせいじゃない。
それだけのせいじゃない。

「あー…、そう言えば、さっきの北条からの電話、何の用だったんだろうな?」
「え…?あぁっ!」

彩花の中を好き勝手に犯しながら、俺は更に彩花を追い詰めようとしている。
彩花を苛めれば苛めるほど、彩花に軽蔑されるとわかってるのに。

「さっきの北条からの着信、やっぱ気になるんだよなぁ…、先輩として…」
「な、あ…っ」

俺は壁際に面しているベッドの端に視線を向けてスマホを探すと、俺のすぐ横にスマホが転がっていた。
不在着信があった通知ランプがチカチカと点滅している。
俺が先程無視した北条からの着信。

彩花と体を繋げたまま、俺はスマホに手を伸ばした。
スマホを操作する為に腰の動きを少し緩めた。
自分を攻めていた腰の動きが緩まり、不思議に思った彩花がうっすらと目を開ける。

「は、ん…っ」
「もっと突いて欲しそうな顔だな」
「ち、違…っ、あっ!」
「その必要はねぇか。ちょっと動いただけでその反応だもんな」


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