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昼想夜夢~君、想ふ~
第15章 君、想ふ
俺に待ってるのは地獄だ。
俺と一緒にいれば、彩花を巻き込んでしまう。
俺さえいなくなれば彩花は幸せになれる。
いや、今頃は北条と幸せになっていた。
でも、俺が手を離そうとしても、きっと彩花はそれを望んでいない。
自惚れじゃなく、彩花の気持ちならわかる。
「地獄に堕ちるかも知れねぇぞ?」
「もう、そんな事どうでもいいよ」
俺にとっての天国は、今目の前にある。
彩花がいるなら、そこが地獄でも何でも
一瞬で、天国にも楽園にも変わってくれる。
-fin-