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昼想夜夢~君、想ふ~
第8章 禁区
――――『もしもし、小川さん』
スマホから聞こえてきた北条の声。
ボリュームをマックスに設定してるから、スピーカーにしなくても彩花にも聞こえてるだろう。
「あぁ。北条か?悪いな、電話に出れなくて」
『いえ、こちらこそ、終業後にすいません』
先程電話に出れなかった事を詫びた。
本当は北条からの着信には気づいていたが、敢えて無視をしてしまった。
いつもと変わらない後輩との会話。
しかし、北条と話す俺の体の下では
「―――ん…っ、――――んぅ…」
下唇を噛み締め、固く目を閉じながら必死に声を我慢する彩花の姿。
北条と電話をしながらも腰を小刻みに動かしながら彩花を攻め立てた。
ここで少しでも声をあげれば北条にバレかねない。
大好きな彼女の喘ぎ声、北条ならすぐにわかるだろう。
「で、何の用だったんだ?」
『あ、いえ、仕事用のタブレットがフリーズしちゃったんですけど、再起動のやり方がわからなくて』
「あぁ、うちの部署のタブレット、だいぶ古い型だからなぁ。よくフリーズするんだよ」
いつもの調子で北条と話してはいるが、彩花からすれば何時間にも感じるだろうな。
手は拘束されてるし、口を抑えることも出来ないのだから。
「それで、治ったのか?」
『あ、はい。鈴木先輩に電話して何とか。データも消えてないんで大丈夫です』
「そう、か…。なら、いい…っ」
感じて声を出さないようにしてるのか、その反動のせいなのか…
彩花のそこが俺のものを締め付けてくる。
その刺激で俺の声が震えてしまう。
無意識のうちに締め付けてるのか、不規則なリズムで襲い来る快感。
不意を突かれるたびに声が上擦る。