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昼想夜夢~君、想ふ~
第8章 禁区
「………っ!」
頭が痛い…。
イライラが治まってくれない。
あんな女がどうなろうが知った事ではないはずなのに、頭に彩花の残像がこびりついて離れてくれない。
それは、幼い彩花ではなくて、再会してからの彩花の姿ばかりだ。
ギシッと歯を食い縛りこの思いを払拭しようとしても、離れてくれない。
全然ダメだ…。
「ははっ、情けねぇ…」
ずっと…、ずっと認めないようにしていた。
再会してから感じてた。
だが、これを認めてしまうわけには行かなかった。
彩花はもう幼い子供じゃない。
ましてや、彩花は俺の後輩の彼女だ。
彩花に再会してから感じていた、胸の奥がチリチリと焼けるような感覚。
ずっとわからない振りをしていたが、それももう限界だった。
認めてしまえば楽になる。
ソファーに座り、脱力感に襲われながら背もたれに体を預けた。
ぼんやりと天井の電気を見つめながら思った。
もう、自分の気持ちは隠しきれないところまで来てる、と。
彩花はもう、北条のものだとわかってる。
彩花にとって俺はただの兄変わり。
昔はそれでよかった。
俺にとっても彩花は可愛い妹だった。
だが、時を経て俺の前に現れた彩花はすっかり大人の女性に成長していた。
それは、思わず見とれてしまうぐらいの美しく女性に。
そして、その彩花に「お兄ちゃん」と呼ばれた瞬間に感じた嫌悪感。
それとは逆に、彩花に男として見られてる北条への羨望、嫉妬。
俺はもう、彩花を妹としてなんて見られない。
もう、彩花は俺の妹じゃない。
隠して抑えて、俺だけの中にとどめようとした想いはもう隠し切れないし抑え切れないところまで来てしまった。
俺は、彩花が―――――――。
頭が痛い…。
イライラが治まってくれない。
あんな女がどうなろうが知った事ではないはずなのに、頭に彩花の残像がこびりついて離れてくれない。
それは、幼い彩花ではなくて、再会してからの彩花の姿ばかりだ。
ギシッと歯を食い縛りこの思いを払拭しようとしても、離れてくれない。
全然ダメだ…。
「ははっ、情けねぇ…」
ずっと…、ずっと認めないようにしていた。
再会してから感じてた。
だが、これを認めてしまうわけには行かなかった。
彩花はもう幼い子供じゃない。
ましてや、彩花は俺の後輩の彼女だ。
彩花に再会してから感じていた、胸の奥がチリチリと焼けるような感覚。
ずっとわからない振りをしていたが、それももう限界だった。
認めてしまえば楽になる。
ソファーに座り、脱力感に襲われながら背もたれに体を預けた。
ぼんやりと天井の電気を見つめながら思った。
もう、自分の気持ちは隠しきれないところまで来てる、と。
彩花はもう、北条のものだとわかってる。
彩花にとって俺はただの兄変わり。
昔はそれでよかった。
俺にとっても彩花は可愛い妹だった。
だが、時を経て俺の前に現れた彩花はすっかり大人の女性に成長していた。
それは、思わず見とれてしまうぐらいの美しく女性に。
そして、その彩花に「お兄ちゃん」と呼ばれた瞬間に感じた嫌悪感。
それとは逆に、彩花に男として見られてる北条への羨望、嫉妬。
俺はもう、彩花を妹としてなんて見られない。
もう、彩花は俺の妹じゃない。
隠して抑えて、俺だけの中にとどめようとした想いはもう隠し切れないし抑え切れないところまで来てしまった。
俺は、彩花が―――――――。