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昼想夜夢~君、想ふ~
第8章 禁区
「…は?」
別に、こんな可愛くねぇ女がどうなろうが俺の知った事ではない。
ないはずなのに…、胸に広がるこの罪悪感は何だ?
「やり過ぎた。悪かった…」
「――――…っ!」
―――――バンッ!!
一瞬、顔を真っ赤に染めた彩花。
思いもよらぬ謝罪に困惑したのか何も言わずに部屋を出ていってしまった。
最後の最後まで可愛くねぇ。
何も言わずに、乱暴にドアを開閉して、バタバタと慌ただしく駆けていく足音が聞こえる。
本当に…、マジで何やってんだよ、俺…。
さっきまであんなに憎々しく思っていた女なのに
風邪をひかないように、とか
少しでも暖かくなるように、とか
俺らしくない考えが頭を過ってあんな事を…。
「くそ…っ」
前髪を掻き上げイライラしながら大股でリビングに戻った。
意味のわからないイライラほど鬱陶しいものはない。
「……っ」
リビングに戻っても、さっきまでここにいた彩花の香りが鼻につく。
甘く、噎せ返りそうな香り。
頭がおかしくなりそうだ…っ。
「はぁ…、今日はソファーで寝るしかねぇか…」
リビングにこんなに残り香が残ってるのだから、寝室の、しかもベッドの上で何て眠れるはずがない。
さっきまでそこには彩花がいた。
彩花の香りが染み付いたシーツで眠れるはずがない。
香りで彩花を思い出すのが怖くて、情けないが一人で寝室に入れない。
しかし、切り落とした彩花の髪の毛を何とかしないとな…。
つーか…、その前に俺も風呂に入らねぇと。
別に、こんな可愛くねぇ女がどうなろうが俺の知った事ではない。
ないはずなのに…、胸に広がるこの罪悪感は何だ?
「やり過ぎた。悪かった…」
「――――…っ!」
―――――バンッ!!
一瞬、顔を真っ赤に染めた彩花。
思いもよらぬ謝罪に困惑したのか何も言わずに部屋を出ていってしまった。
最後の最後まで可愛くねぇ。
何も言わずに、乱暴にドアを開閉して、バタバタと慌ただしく駆けていく足音が聞こえる。
本当に…、マジで何やってんだよ、俺…。
さっきまであんなに憎々しく思っていた女なのに
風邪をひかないように、とか
少しでも暖かくなるように、とか
俺らしくない考えが頭を過ってあんな事を…。
「くそ…っ」
前髪を掻き上げイライラしながら大股でリビングに戻った。
意味のわからないイライラほど鬱陶しいものはない。
「……っ」
リビングに戻っても、さっきまでここにいた彩花の香りが鼻につく。
甘く、噎せ返りそうな香り。
頭がおかしくなりそうだ…っ。
「はぁ…、今日はソファーで寝るしかねぇか…」
リビングにこんなに残り香が残ってるのだから、寝室の、しかもベッドの上で何て眠れるはずがない。
さっきまでそこには彩花がいた。
彩花の香りが染み付いたシーツで眠れるはずがない。
香りで彩花を思い出すのが怖くて、情けないが一人で寝室に入れない。
しかし、切り落とした彩花の髪の毛を何とかしないとな…。
つーか…、その前に俺も風呂に入らねぇと。