この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
昼想夜夢~君、想ふ~
第11章 透明な悲鳴
『いきなりそんな事言われたって…』

彩花の声が震えてる、怖がってる。
困らせてるのはわかってる。

でも



「いいから、予定を空けろ!!」
『――――っ!』




電話越しに彩花に怒鳴ってしまった。
こんな事、横暴の他の何物でもないもとわかってるのに。

『な、何で、そんな…』
「言うこと聞けよっ!!」


喉が潰れるほどに怒鳴った。
仕事でもこんなに怒鳴った事なんてない。
いや、普段からこんなに興奮して声を荒げることなんてない。

なのに、俺は何を興奮してるんだ?
何でこんなにイライラしてるんだ?
こんなに激昂して、渇望して、俺は何をしようとしてるんだ?

まるで悲鳴にも似た俺の怒鳴り声が屋上に響く。
遠くで雷鳴が聞こえた気がした。







どうしようもない…、意味のないことだとわかってるのに
俺は怒鳴ってる。
恐怖と怒りで彩花を屈服させようとしてる。
最低だな、俺は…。






彩花にプロポーズしようとしてる幸せそうな北条。
このままなら、彩花は間違いなく幸せになれるのに、それを誰よりも願ってたのに…っ。





「今夜、俺が指定した場所に来い…、いいな?」
『ちょっ、そん――――』

彩花の返事も聞かずに電話を切った。
もし俺の言葉を無視すればどうなるか、彩花が一番わかってるはずだ。

「くっそ…っ」




こんな事がしたいんじゃなかった…。
こんな事がしたいんじゃなかったのに…っ!





逃がさない。
今夜だけは、逃がしてなんかやらない…っ!











/246ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ