この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
昼想夜夢~君、想ふ~
第12章 雷鳴




思えば、彩花と外で会った事なんてない。
いつもいつも、どちらかの部屋でこそこそと会ってるだけ。
外で会ったと言えば、最初に彩花を紹介されたあの居酒屋でだけ。

だから、たまには外で会おうかと思っただけだ。




ここは都心から少し離れた喫茶店。
都心から離れてるせいか客は少ない、が
レトロな雰囲気が漂いどこか懐かしさを感じる店内。
仕事が早く終わった日、休みの日などはここへ休息に来ることもしばしば。

仕事を終えた俺はこの喫茶店の端の席に座り熱いコーヒーを飲んでいた。

俺が来店したのは夜の8時。
ここへ来てからかれこれ30分ぐらい経っている。
テーブルには俺が注文したコーヒーと、水のグラスが二つ…。

「――――…」

心を落ち着かせようと熱いコーヒーを注文したのに、こうしてる間にも心がざわつく。
いつもなら落ち着くはずのコーヒーの香りさえも不快に感じる。
ここのコーヒーは大好きなはずなのに、何でだ?

静かなジャズが流れる店内に、来客を知らせるドアベルの音が鳴り響いた。



―――――チリン…。



小さなドアベルが鳴り開け放たれた店のドア。

「いらっしゃいませ」

カウンターの中で洗い物をしてる店長の声が聞こえた。
今やって来た来店者の方に目をやると


「あぁ、来たか…」
「……はぁ」


そう。
今やって来た来店者は彩花だ。
俺が指定したこの喫茶店に彩花はやって来たのだ。
店内の端の席に座る俺を見つけると、彩花はうんざりした顔で俺に近づいて来る。

/246ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ