この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
昼想夜夢~君、想ふ~
第13章 再来
―――――チュン,チュン…。
―――――ピピピピピ、ピピピピピ、ピピピピピ…。
あ…、朝か…。
あれ、今何曜日だ?
つーか、今何時だ?
今日は、日曜日か?
いや、もう月曜日か…?
カーテンの隙間から差し込む朝日が俺の顔を照らした。
朝が来たと言うことはわかるが、今日が何曜日なのか、今何時なのかがわからない。
寝起きだからじゃない。
あの日、彩花と別れたあのSMルームから後の記憶がない。
気づけばベッドに寝転びながら朝を迎えていたのだ。
彩花と別れたのが土曜日だから、今日は日曜日か?
でも、外から聞こえる鳥の鳴き声と共に聞こえてきた携帯のアラーム音。
携帯のアラームは平日だけしかセットしていないから今日は月曜日か?
でも、もしそうだとしたら日曜日の記憶がない。
とりあえず、今日は月曜日なんだし、携帯のアラームも鳴ったし
起きて会社に行く準備をしねぇとな。
まるで怪我をしたかのように体の節々が痛い。
体がダルい。
頭がぼんやりして働かない。
何もかもが面倒。
鉛のような体をムリヤリにベッドから剥がすように起き上がった。
気のせいか体がギシギシ痛む。
―――ピピピピピ、ピピピピ…。
「………。」
携帯のアラームを止めようと携帯に手を伸ばした。
画面に表示された日時を見ると、どうやら今日は月曜日で合ってるようだ。
あー、やっぱり日曜日の記憶がねぇな。
俺は昨日何をしていたんだ?
まさか、ずっと寝てたのか?
はぁ、見たかった映画もあったし、纏めなきゃならねぇ資料もあったのにな。