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昼想夜夢~君、想ふ~
第3章 戸惑い

昨夜は久しぶりに北条と飲み過ぎてしまった。
昔、ちょっとした事が切欠で仲良くなった女の子との再会があった。
昔話に花が咲いて、あれだけ注意してたのに深酒をしてしまった。

案の定、今日は朝から二日酔い。
頭は痛いし体はダルいし、ベッドから起きる気になれない。
今日は一日寝てるつもりだったのに、それなのに…。

「はぁ?資料?」
『す、すいません!昨夜飲みの席で渡そうと思ってすっかり忘れてて…』

俺は朝っぱらから北条の電話で叩き起こされた。
どうやら昨晩俺に渡すはずだった資料を渡し損ねて、今から渡しに行きたいとの事らしいのだ。

「それ、月曜じゃダメなのか?」
『いや、急いで目を通して欲しい書類でして…』

何でそんな大事な資料を渡し損ねるかねぇ…。
北条は俺が住んでるマンションも知ってるから今から渡しに来ると言ってるが、何で休みの日にまでわざわざ後輩の顔を見なきゃなんねぇんだ。

「はぁ、わかったよ…。何時頃来れそうだ?」

俺は二日酔いでがんがん痛む頭を押さえながらスマホの時間を確認しながら聞いた。

『今から電車で向かいますので、30分ぐらいで着きます!』
「じゃあ、待ってるよ…」
『あ、ありがとうございます!お休み中にすいません!』

礼を言うと北条は電話を切ってしまった。
はぁ、今日は何の用事もないが、仕事関係の電話が来たり後輩の顔を見てると休んだ気になれない。
せっかくの週末の朝だと言うのに、慌ただしいものだ。




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